多治見市小名田町より「屋根の状態が気になる」とお問い合わせをいただき、ドローンで屋根全体の現地調査を行いました。
遠目では問題が分かりにくいスレート屋根ですが、近づくと経年劣化によるサインが複数見受けられました。

【屋根全体の様子】

スレート屋根全体が白っぽく褪色し、防水性能が低下しているサインが顕著でした。
屋根表面のざらつきが増し、防水が落ちている状態。

場所によっては軽度のコケも見られます。

防水性能が低下すると雨が吸い込まれ、乾きにくくなるためコケや藻が発生しやすくなります。
コケは乾燥を妨げ、さらなる劣化を早める悪循環を生みます。

【棟板金（むねばんきん）の劣化】

屋根頂部の棟板金のつなぎ目が浮き、内部の木下地が露出し始めています。

棟板金は屋根の最上部にある金属部材で、雨水を屋根の中へ入れない大変重要な部分です。
固定している釘が抜けたり、下地木材（貫板）が腐食すると、
・板金が風で飛ばされる
・雨水が侵入する
といった深刻なトラブルにつながることがあります。
今回の状態は早急な補修が必要なレベルです。

【割れ・欠けの見える部分】

小さな欠けや割れが数カ所確認できました。

小さな破損でも、そこから水が入り込むと
・屋根材の内部腐食
・雨漏り
・内部ボードの腐朽
につながることがあります。
放置は危険です。

【雨樋（あまどい）の歪みを確認】

今回、屋根の軒先部分を横から確認したところ、雨樋が外側へわずかに歪んでいる箇所が見受けられました。
一見すると大きな破損には見えませんが、雨樋は「わずかな角度のズレ」が大きなトラブルにつながる部位です。

今回の屋根に最適な修理提案

①棟板金交換

→腐った貫板ごと交換し、新しい板金をしっかりビス固定。

②屋根材の差し替え

→ひび割れや欠けているスレートを新しいものに交換。

③必要に応じて屋根塗装（防水の再生）

→耐候性のあるシリコン塗料やフッ素塗料で塗り替えることで、防水性が復活し寿命が伸びます。

屋根全体の状態を見ると、「今すぐ葺き替えが必要」というレベルではありませんが、
現状の劣化を放置すると雨漏りへ直結する可能性があるため、早めのメンテナンスが最適です。

最後に

屋根の上はご自身で確認ができず、劣化に気づきにくい部分です。

今回のように色あせや棟板金の浮きは、初期の段階で対応することで修理費用を大幅に抑えることができます。

成田屋根工事店では、ドローン無料点検・無料見積りを行っております。

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