経年劣化が目立ち始めたスレート屋根の現状

今回お問い合わせをいただいたのは、多治見市松坂町にお住まいのお客様。
「屋根の色がまだらで、傷んでいないか心配」とのことで、現地調査に伺いました。

ドローンを使って屋根全体を確認すると、スレート屋根全体に色ムラや表面劣化が見られました。

特に屋根の面ごとに色の違いがはっきりしており、日当たりや風通しの影響を強く受けていることが分かります。

スレート屋根に起こる「色ムラ」の正体

スレート屋根の色ムラは、塗膜（表面の塗装）の劣化が主な原因です。

防水機能を担っている塗膜が紫外線や雨風で傷むと、
・水をはじかなくなる
・汚れやコケが付着しやすくなる
といった状態になります。

一見すると「汚れているだけ」に見えますが、実際には屋根材そのものが水を吸いやすくなっているサインでもあります。

スレートの割れを複数確認

ドローンによる屋根点検の際、スレート屋根の一部に割れや欠けが複数確認できました。
スレート屋根はセメントを主成分とした屋根材のため、年数が経つと徐々に柔軟性を失い、衝撃や寒暖差の影響で割れやすくなる特徴があります。

下屋根に見られた黒ずみ

建物の下屋根部分に広範囲の黒ずみが確認できました。
この黒ずみは、単なる汚れではなく、カビやコケ、藻類が繁殖している状態と考えられます。

下屋根は、
・上屋根の影になりやすい
・風通しが悪い
・雨水が溜まりやすい
といった条件が重なりやすく、屋根の中でも特に湿気がこもりやすい場所です。
そのため、スレート屋根の防水性能が低下してくると、真っ先に黒ずみとして症状が現れます。

今回の屋根では、全体的な色ムラやカビの発生に加え、
・部分的にスレートが割れている
・表面が劣化し、水を吸いやすくなっている
といった症状が見られました。

一見すると小さな割れに見えますが、スレートの割れは雨水の侵入口になりやすく、割れた部分から水が入り込むことで、下地の防水シートを傷める、野地板（屋根の下地材）を腐らせるといったリスクにつながります。

また、スレートは一枚が割れると、その周囲にも負荷がかかり、気づかないうちに割れが増えていくケースも少なくありません。
特に、カビや色ムラが出ている屋根は防水性能が低下しているため、割れが進行しやすい状態と言えます。

スレートの割れは見た目以上に屋根内部へ影響を与えるため、早めの点検と対応が重要です。

今回の現地調査での判断とご提案

屋根材自体に大きな割れや欠損は見られなかったため、「すぐに葺き替えが必要」という状態ではありませんでした。

そのため今回は、
・屋根全体の状態を踏まえた修理・メンテナンスの方向性
・今後どのタイミングで工事を考えるべきか
を、できるだけ分かりやすくお伝えしました。

無理に大きな工事を勧めるのではなく、今の屋根をどう長持ちさせるかを一緒に考えることが大切だと考えています。

屋根は「見えないからこそ」定期点検が重要

屋根は普段なかなか目に入らない場所です。
だからこそ、気づいたときには劣化が進んでいることも少なくありません。

今回のように、「なんとなく色が気になる」「他の家と比べて古く見える」そんな小さな違和感が、点検のベストタイミングです。

安心して住み続けるために

屋根の状態は、お住まい全体の安心に直結します。
早めに状況を把握しておくことで、
・余計な修理費を防ぐ
・突然の雨漏りを防ぐ
ことにつながります。

成田屋根工事店では、無料点検・無料見積もりを行っています。
「まだ工事するか決めていない」
「話だけ聞いてみたい」
そんな方も大歓迎です。

屋根のプロが、最適な施工をご提案！

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